量から質に迫る
人間の複雑な感性をいかに「計る」か

著者 | 徃住 彰文 監修 村井 源 編 |
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ジャンル | 心理学・認知科学・臨床 > 認知 |
出版年月日 | 2014/07/28 |
ISBN | 9784788513969 |
判型・ページ数 | A5・240ページ |
定価 | 本体2,600円+税 |
在庫 | 在庫あり |
文学や音楽,思想は科学の対象となるか? とらえがたい心のはたらきをいかに数量化するか? これまで質的研究の対象とされてきた「知・情・意」の領域に科学的方法論で挑む研究を紹介。量と質の壁をこえて人間の複雑さに迫る,最先端の心の科学。
量から質に迫る――目次
序 章 高次感性と量的研究 村井 源
第1節 高次感性とは
第2節 量的研究と質的研究
第3節 高次感性は科学の対象となるか
第1部 文学における高次感性
第1部を読む前に――テキストと高次感性
第1節 言語データと高次感性
第2節 テキスト中の単語が示す意味
第3節 テキストの意味を補完する要素
第4節 文学理解に必要な解釈技法
第5節 定量的なテキスト分析
第1章 虚構理解の認知過程 良峯徳和
第1節 虚構理解の高次感性
第2節 虚構概念の理論的検討
第3節 虚構テキスト理解過程のシミュレーションシステム構築の試み
第4節 虚構理解の高次感性解明に向けた課題
第2章 汎文芸テキスト解析論 工藤 彰
第1節 文芸作品のテキスト分析
第2節 小説家の文体をとらえる
第3節 小説の物語をとらえる
第4節 展望
第2部 思想・芸術における高次感性
第2部を読む前に――思想・芸術と高次感性
第1節 価値観の体系としての思想・芸術
第2節 思想・芸術的感性と評価軸の特定
第3節 思想・芸術的感性の定量的分析のための2つの戦略
第3章 聖書解釈の計量分析 村井 源
第1節 宗教思想と現代社会
第2節 宗教思想を扱ううえでの難しさ
第3節 宗教思想と科学
第4節 宗教思想テキストの成立
第5節 神学者による解釈の計量分析
第6節 翻訳分析
第7節 聖書の科学的解釈に向けて
第4章 日本民謡の計量分析 河瀬彰宏
第1節 音楽の計量分析へのいざない
第2節 なぜ日本民謡を分析するのか
第3節 日本民謡の楽曲コーパスの構築
第4節 日本民謡の音楽的特徴をどのようにとらえるか
第5節 旋律から記号列を作成する手順
第6節 青森県の子守唄を使った抽出例
第7節 日本民謡の音楽的特徴
第8節 日本民謡の地域性
第9節 日本列島の地域区分
第10節 階層的クラスタリングによる分類結果
第11節 従来の学説との比較
第12節 総括
第5章 批評の計量分析 川島隆徳
第1節 批評の計量分析とは
第2節 計量分析の手順
第3節 ケーススタディ:ゲーム批評の計量分析
第4節 批評の計量分析の展望
第3部 社会における高次感性
第3部を読む前に――社会と高次感性
第1節 感情と社会的な高次感性
第2節 社会的な高次感性のための定性的分析と定量的分析
第3節 さまざまな分野での社会的な高次感性の定量分析
第6章 感情機構のシミュレーション 野田浩平
第1節 感情機構研究の歴史的背景
第2節 人工脳方法論による抑うつ感情モデル
第3節 社会エージェントシミュレーターによる抑うつ・不安感情モデル
第4節 まとめ
第7章 笑顔の進化と発達 川上文人
第1節 研究の背景
第2節 研究1:自発的微笑の系統発生と個体発生
第3節 研究2:幼児期の笑顔の初期発達
第4節 研究3:笑顔の日米比較
第5節 結論
第6節 徃住先生とのこと
第8章 人工物に対する認知構造 松本斉子
第1節 はじめに:日常に近い場における心の様子
第2節 人工物に対する高次感性
第3節 愛着感情の機能
第4節 手紙文の分析
第5節 日常的に喚起される高次感性に関わるデータの収集
第6節 プロトコル分析の応用と限界
第7節 おわりに
終 章 高次感性の科学に向けて 村井 源
第1節 現在までの高次感性研究
第2節 今後の課題
第3節 将来的な展望
あとがき
人名索引
事項索引
装幀 臼井新太郎
装画 町山耕太郎
序 章 高次感性と量的研究 村井 源
第1節 高次感性とは
第2節 量的研究と質的研究
第3節 高次感性は科学の対象となるか
第1部 文学における高次感性
第1部を読む前に――テキストと高次感性
第1節 言語データと高次感性
第2節 テキスト中の単語が示す意味
第3節 テキストの意味を補完する要素
第4節 文学理解に必要な解釈技法
第5節 定量的なテキスト分析
第1章 虚構理解の認知過程 良峯徳和
第1節 虚構理解の高次感性
第2節 虚構概念の理論的検討
第3節 虚構テキスト理解過程のシミュレーションシステム構築の試み
第4節 虚構理解の高次感性解明に向けた課題
第2章 汎文芸テキスト解析論 工藤 彰
第1節 文芸作品のテキスト分析
第2節 小説家の文体をとらえる
第3節 小説の物語をとらえる
第4節 展望
第2部 思想・芸術における高次感性
第2部を読む前に――思想・芸術と高次感性
第1節 価値観の体系としての思想・芸術
第2節 思想・芸術的感性と評価軸の特定
第3節 思想・芸術的感性の定量的分析のための2つの戦略
第3章 聖書解釈の計量分析 村井 源
第1節 宗教思想と現代社会
第2節 宗教思想を扱ううえでの難しさ
第3節 宗教思想と科学
第4節 宗教思想テキストの成立
第5節 神学者による解釈の計量分析
第6節 翻訳分析
第7節 聖書の科学的解釈に向けて
第4章 日本民謡の計量分析 河瀬彰宏
第1節 音楽の計量分析へのいざない
第2節 なぜ日本民謡を分析するのか
第3節 日本民謡の楽曲コーパスの構築
第4節 日本民謡の音楽的特徴をどのようにとらえるか
第5節 旋律から記号列を作成する手順
第6節 青森県の子守唄を使った抽出例
第7節 日本民謡の音楽的特徴
第8節 日本民謡の地域性
第9節 日本列島の地域区分
第10節 階層的クラスタリングによる分類結果
第11節 従来の学説との比較
第12節 総括
第5章 批評の計量分析 川島隆徳
第1節 批評の計量分析とは
第2節 計量分析の手順
第3節 ケーススタディ:ゲーム批評の計量分析
第4節 批評の計量分析の展望
第3部 社会における高次感性
第3部を読む前に――社会と高次感性
第1節 感情と社会的な高次感性
第2節 社会的な高次感性のための定性的分析と定量的分析
第3節 さまざまな分野での社会的な高次感性の定量分析
第6章 感情機構のシミュレーション 野田浩平
第1節 感情機構研究の歴史的背景
第2節 人工脳方法論による抑うつ感情モデル
第3節 社会エージェントシミュレーターによる抑うつ・不安感情モデル
第4節 まとめ
第7章 笑顔の進化と発達 川上文人
第1節 研究の背景
第2節 研究1:自発的微笑の系統発生と個体発生
第3節 研究2:幼児期の笑顔の初期発達
第4節 研究3:笑顔の日米比較
第5節 結論
第6節 徃住先生とのこと
第8章 人工物に対する認知構造 松本斉子
第1節 はじめに:日常に近い場における心の様子
第2節 人工物に対する高次感性
第3節 愛着感情の機能
第4節 手紙文の分析
第5節 日常的に喚起される高次感性に関わるデータの収集
第6節 プロトコル分析の応用と限界
第7節 おわりに
終 章 高次感性の科学に向けて 村井 源
第1節 現在までの高次感性研究
第2節 今後の課題
第3節 将来的な展望
あとがき
人名索引
事項索引
装幀 臼井新太郎
装画 町山耕太郎