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はじめての認知科学

はじめての認知科学
著者 日本認知科学会 監修
内村 直之
植田 一博
今井 むつみ
川合 伸幸
嶋田総太郎
橋田浩一
ジャンル 心理学・認知科学・臨床 > 認知
シリーズ 「認知科学のススメ」シリーズ
出版年月日 2016/02/26
ISBN 9784788514584
判型・ページ数 4-6・178ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり

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20世紀後半,こころの働きを内側から解明しようと,心理学,人工知能研究,言語学,脳神経科学などが融合して生まれた認知科学。日本認知科学会監修のもと,サイエンスライターを迎えて研究の最前線を魅力たっぷりに解説するシリーズ全巻の入門編。
はじめての認知科学――目次

まえがき

序章 ヒトはどんなふうにものを考えるか?
 パズルで試す「ヒトの考え方」
  直感と論理の差がある
  確率的なものをどう捉えるか?
  常識的ってなんだろう?
   序章の読書案内

1 章 出発点 こころを問うひとびと
 こころの研究を「科学」にする
 条件反射から行動主義心理学へ
 こころの中の「認知地図」
 こころの中にあるもの
 表象という「なにか」
 情報科学がもたらしたもの
  Box アラン・チューリング /ジョン・フォン・ノイマン
    ノーバート・ウィーナー /クロード・シャノン
  Column こころを持った機械への夢とチューリング・テスト
 双子の学問の誕生
 情報科学からこころを追うと……定理証明プログラム
 モデルという理解の仕方
 問題を解く「こころ」とコンピュータ・プログラム
 境界を越えて
  Column 日本に認知科学がやってきたとき
  1章の読書案内

2 章 こころをわかるために章 ――記号,表象,計算,意味,理解
 こころの働きを情報処理になぞらえる
  大きな枠組で理解する
  情動を伝える2つのルート
 形式的に扱う=計算論的扱い
 計算主義・記号主義とレイヤー
 ことばのないネコ,知性と言語
 ヒトのこころとことば
  文を作る能力は生得的か?
  ヒトに固有な言語活動
 ことばを獲得するとき
 ことばの意味がわかる,とは
 記号接地問題
 使いやすいヒューリスティックな思考
  Column もう1 つの計算主義 ニューラルネットワーク
  2章の読書案内

3 章 こころと身体と言語
表情も身体だ
 身体を動かしたほうがクリエイティブ
 身体とミラーニューロン
  Box 「共感」と「心の理論」――他者に共鳴する能力
  Column 神経科学のあゆみ
 問題解決に役立つ心内シミュレーション
 記号だけに頼れない?
 身体とアフォーダンス
 身体と触れ合う世界
 ことばを持つ「意味」とヒトの能力
  Column 身体を持ったロボットは知性を持つのか
  3 章の読書案内

4 章 動物らしさvs. ヒトらしさ
 あなどれない動物の認知システム
  イルカの「音」の世界
  オオカミからイヌへ
  キツネの家畜化からわかるもの
 動物とヒトはどう違うのか
  数字の短期記憶実験
  推移的推論はできるか
  対称性についての奇妙な結果
 ヒトの認知システムの基本を探る
 推論の基本
 ヒトの知性をがっちり支える道具=アブダクション
 発達とは学び続けること
  Column 脳をのぞく――画像撮影装置の発展
  4 章の読書案内

間奏曲 認知科学対話

 根っこから外れる節操の無さ
 役に立つか
 人とモノの間で
I
 がんばれ東ロボくん!
 会話プログラムと川柳
 文脈と忘却
II
 どんな状況にも対応できるヒトのこころ
 ボトムからもトップからも考えるヒト
 情動を超えて
 生き残る仕事はなにか見極めるために

5 章 認知科学のここまで,そしてこれから
 認知科学は何をやってきたのか
 1995 年から2012 年の日本の認知科学
 認知科学は社会とつながる
  情報社会を認知科学すると
 これからの問題は
  Column 認知科学を学ぶには

あとがき
文献一覧
索引
                          装幀=荒川伸生
                          イラスト=大橋慶子

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