遺伝子を生かす教育

行動遺伝学がもたらす教育の革新

遺伝子を生かす教育
著者 K. アズベリー
R. プロオミン
土屋 廣幸
ジャンル 子ども・家庭・教育・学校
出版年月日 2016/11/10
ISBN 9784788515024
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

遺伝子は学習に影響し,家庭や学校の経験と作用しあう。教育における「みな同じ」アプローチは間違いだ。個々の違いを考慮に入れ最適な援助をするために,行動遺伝学の知識と経験をどう教育に活用すればよいか-新しい教育をすべての子どもたちに。
遺伝子を生かす教育――目次

日本の読者の皆様へ
謝 辞

第1部 理論的に考える
1章 遺伝学、学校、学習
 教育の目的と仮定
 個人の能力を引き出す多様な機会
 教室の中のDNA
 まとめると

2章 我々は現在の知識をどのようにして得たか
 双子という自然の実験
 DNA塩基配列決定

3章 読む、書く
 DNAからABCへ
 読字能力への環境の影響
 読字に苦労する子どもたち
 書く能力の遺伝

4章 算 数
 なぜ一部の人々が他の人々よりも数学ができるのか?
 養育は数学的能力にどう影響するのか?

5章 体育─誰が、何を、なぜ、どこで、どのように?
 遺伝子、スポーツ、喫煙
 肥満、遺伝子、環境
 健康の遺伝性
 体育授業のヒーロー
 まとめると

6章 科学(理科)─違う思考法?
 科学の性差
 まとめると

7章 IQと意欲はどうやったらうまく一致するか?
 IQ+遺伝学=論争(そして中傷)
 自信と意欲
 クラスで自信と認知を改善する

8章 特別な教育の必要性─着想とインスピレーション
 特別教育の必要性の拡大
 現在実施中の学習の個別化
 まとめると

9章 教室の中の「クローン」
 積極性と成績
 教室の中のクローン

10章 ギャップに注意─社会的地位と学校の質
 低い社会経済的地位─それはどのようなものなのか?
 社会経済的地位が次世代に引き継がれるとはどういうことか?
 学校の質

11章 遺伝学と学習─重要な7つのアイデア
 アイデア1:成績と能力は、一部は遺伝的な理由のため多様である
 アイデア2:異常は正常である
 アイデア3:連続は遺伝により、変化は環境による
 アイデア4:遺伝子は万能選手で環境は専門家である
 アイデア5:環境は遺伝子の影響を受ける
 アイデア6:一番重要な環境は個人で異なる
 アイデア7:機会均等のためには機会の多様性が必要である

第2部 実地に応用する
12章 個別化の実際
 それでは、教育と学習をより個別化するにはどうしたらよいのか?
 学習するのに適切な「思考態度」
 学習を個別化するための他の方法
 まとめると

13章 11項目の教育政策のアイデア
 1. コア・カリキュラムを最小限に絞って、基礎的技能をテストしよう
 2. 選択肢を増やそう
 3. レッテル貼りをやめよう
 4. クラスはもちろん、一人一人の子どもを教育しよう
 5. どうやったら成功するかを子どもに教える
 6. 将来の社会的流動性に向けて早期から機会均等化を推進しよう
 7. 学校におけるカリキュラム外の機会を均等化しよう
 8. 2段階の体育プログラムを作ろう
 9. 目的地を変えよう
 10. 新人教師に遺伝学の研修を行い、実地に持ち込む技術を提供しよう
 11. 大きいことは美しい

14章 一日教育大臣

訳者あとがき
文 献
索 引

  装幀=新曜社デザイン室

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