テレビという記憶
テレビ視聴の社会史

世代内・世代間の「記憶共有化装置」としてのテレビの変遷を,中高生から高齢層まで異なる世代の視聴者の目を通して辿りつつ,ネット時代の新たなテレビとのかかわり方,コミュニケーションのあり方を探る。これからのテレビが果たすべき役割とは?
テレビという記憶─目次
はじめに
序 章日本のテレビ放送小史
1 1950年代街頭テレビから家族視聴の普及へ
2 1960年代生活必需品としてのテレビの定着とカラー化の進展
3 1970年代受像機の普及完了と視聴様式の変化
4 1980年代ニューメディア時代の幕開け
5 1990年代多メディア・多チャンネル時代の到来
6 2000年以降放送の完全デジタル化とネット対応
第?部 テレビによる記憶の共有
第1章 記憶研究とテレビ
1 集合的記憶とは
2 社会的出来事に関する集合的記憶
3 外国の社会的出来事に関する集合的記憶
4 集合的記憶とテレビ視聴との関連
5 集合的記憶の風化
6 おわりに
第2章 テレビが構築する集合的記憶番組・アイドルの共有
1 テレビドラマの変遷
2 バラエティ番組の変遷
3 テレビ番組の集合的記憶
4 スター・アイドルとメディア
5 スター・アイドルと音楽番組の集合的記憶
6 むすびに代えてリバイバル現象の行方
第?部 テレビ時代の記憶
第3章 現在の高齢者たち「大人」としてテレビに出会った最後の世代
1 現在の高齢者が生きてきた歴史的時間と世代的特徴
2 テレビとの出会いと受像機購入の記憶
3 中年期のテレビ視聴における性差の拡大
4 最近のテレビ視聴埋まらない性差
5 高齢者にとってのテレビこれまでと現在、男性と女性
第4章 団塊の世代テレビと成長をともにし、老いに向かう
1 ライフイベントと社会的出来事テレビとともに育った団塊の世代
2 テレビとの遭遇
3 アメリカへの憧れと反発
4 ジェンダー規範の受容と抵抗
5 老後はテレビとともに?
第5章 「仮面ライダー」登場世代テレビ黄金期を共有した少年たち
1 テレビ史の中の1970年代
2 子ども向け番組の位置づけ1970年代と現在の比較
3 1970年代の少年とテレビ視聴インタビュー調査にもとづく分析
4 むすびに代えてライダー登場世代にとってのテレビ
第6章 「テレビ世代」の少女たち「専念視聴」から「ながら視聴」へ
1 テレビ全盛期の少女たちの世代的特徴
2 インタビュー調査にみるテレビ全盛期の少女たちのテレビ視聴行動
3 幼児期と児童期に視聴していた番組に関する記憶と評価
4 社会的出来事の記憶とテレビの報道機能に対する評価
5 おわりに子育て世代にとってのテレビ
第?部 テレビ新時代多メディア環境におけるテレビ視聴の動向
第7章 首都圏大学生のメディア利用動向(2001~2012年)
1 テレビ関連機器・装置の普及状況
2 テレビの視聴状況と他のメディアの利用状況
3 番組ジャンルに基づくテレビ視聴の動向
4 各種情報の入手源としてのテレビの役割
5 テレビ情報、ネット情報への依存度の規定要因
6 むすびに代えて
第8章 インターネット世代のテレビ・コミュニティ大学生のテレビ視聴
1 大学生はどのようにテレビを見ているのか進行する「パーソナル化」
2 若者たちによるテレビ視聴の共有プロセス「新たなコミュニティ」の形成
3 テレビ+多メディア時代の「公共的記憶」の可能性
4 多メディア時代のテレビの役割とは?
第9章 「好き」を選択的に共有するモバイル世代中学生へのインタビュー調査
1 リアルタイムに、つながりたい、インタラクティブな番組に参加したい
2 動画を?落として?持ち歩く「モバイル保存」志向の96世代
3 96世代の大切なメディアは、ケータイ中学生へのインタビュー
4 テレビは3番目に大事なメディア
5 テレビはおもにリビングで、家族と見たり、一人で見たり
6 友だちとのメディアを媒介にしたコミュニケーション
7 「遊び」と結びついたテレビ番組の記憶
8 社会的出来事やスポーツイベントの記憶
9 「好き」を検索して、多メディアで追求するモバイル世代
第10章 SNSユーザーのテレビ視聴
1 SNSユーザーの特徴
2 どのSNSを、どのような理由で利用しているか
3 テレビ愛着度の高いモバイル・グループ
4 娯楽番組やワンセグが好きなモバイル・グループ
5 リアルタイムで、好きな歌手や俳優を賞賛して、テレビを楽しむ
6 若い世代における選択的共有から、多世代をつなぐ「ソーシャル」なメディアへ
終 章 「ポスト・テレビ時代」のテレビ
1 「テレビ離れ」とインターネット
2 メディアの並行利用がもたらすテレビの変化
3 テレビの変化と「想像上の共同体」
おわりに
資料 テレビ番組および社会的出来事の年表 (5)
索引 (1)
装幀=臼井新太郎
カバー写真 スズキアサコ
はじめに
序 章日本のテレビ放送小史
1 1950年代街頭テレビから家族視聴の普及へ
2 1960年代生活必需品としてのテレビの定着とカラー化の進展
3 1970年代受像機の普及完了と視聴様式の変化
4 1980年代ニューメディア時代の幕開け
5 1990年代多メディア・多チャンネル時代の到来
6 2000年以降放送の完全デジタル化とネット対応
第?部 テレビによる記憶の共有
第1章 記憶研究とテレビ
1 集合的記憶とは
2 社会的出来事に関する集合的記憶
3 外国の社会的出来事に関する集合的記憶
4 集合的記憶とテレビ視聴との関連
5 集合的記憶の風化
6 おわりに
第2章 テレビが構築する集合的記憶番組・アイドルの共有
1 テレビドラマの変遷
2 バラエティ番組の変遷
3 テレビ番組の集合的記憶
4 スター・アイドルとメディア
5 スター・アイドルと音楽番組の集合的記憶
6 むすびに代えてリバイバル現象の行方
第?部 テレビ時代の記憶
第3章 現在の高齢者たち「大人」としてテレビに出会った最後の世代
1 現在の高齢者が生きてきた歴史的時間と世代的特徴
2 テレビとの出会いと受像機購入の記憶
3 中年期のテレビ視聴における性差の拡大
4 最近のテレビ視聴埋まらない性差
5 高齢者にとってのテレビこれまでと現在、男性と女性
第4章 団塊の世代テレビと成長をともにし、老いに向かう
1 ライフイベントと社会的出来事テレビとともに育った団塊の世代
2 テレビとの遭遇
3 アメリカへの憧れと反発
4 ジェンダー規範の受容と抵抗
5 老後はテレビとともに?
第5章 「仮面ライダー」登場世代テレビ黄金期を共有した少年たち
1 テレビ史の中の1970年代
2 子ども向け番組の位置づけ1970年代と現在の比較
3 1970年代の少年とテレビ視聴インタビュー調査にもとづく分析
4 むすびに代えてライダー登場世代にとってのテレビ
第6章 「テレビ世代」の少女たち「専念視聴」から「ながら視聴」へ
1 テレビ全盛期の少女たちの世代的特徴
2 インタビュー調査にみるテレビ全盛期の少女たちのテレビ視聴行動
3 幼児期と児童期に視聴していた番組に関する記憶と評価
4 社会的出来事の記憶とテレビの報道機能に対する評価
5 おわりに子育て世代にとってのテレビ
第?部 テレビ新時代多メディア環境におけるテレビ視聴の動向
第7章 首都圏大学生のメディア利用動向(2001~2012年)
1 テレビ関連機器・装置の普及状況
2 テレビの視聴状況と他のメディアの利用状況
3 番組ジャンルに基づくテレビ視聴の動向
4 各種情報の入手源としてのテレビの役割
5 テレビ情報、ネット情報への依存度の規定要因
6 むすびに代えて
第8章 インターネット世代のテレビ・コミュニティ大学生のテレビ視聴
1 大学生はどのようにテレビを見ているのか進行する「パーソナル化」
2 若者たちによるテレビ視聴の共有プロセス「新たなコミュニティ」の形成
3 テレビ+多メディア時代の「公共的記憶」の可能性
4 多メディア時代のテレビの役割とは?
第9章 「好き」を選択的に共有するモバイル世代中学生へのインタビュー調査
1 リアルタイムに、つながりたい、インタラクティブな番組に参加したい
2 動画を?落として?持ち歩く「モバイル保存」志向の96世代
3 96世代の大切なメディアは、ケータイ中学生へのインタビュー
4 テレビは3番目に大事なメディア
5 テレビはおもにリビングで、家族と見たり、一人で見たり
6 友だちとのメディアを媒介にしたコミュニケーション
7 「遊び」と結びついたテレビ番組の記憶
8 社会的出来事やスポーツイベントの記憶
9 「好き」を検索して、多メディアで追求するモバイル世代
第10章 SNSユーザーのテレビ視聴
1 SNSユーザーの特徴
2 どのSNSを、どのような理由で利用しているか
3 テレビ愛着度の高いモバイル・グループ
4 娯楽番組やワンセグが好きなモバイル・グループ
5 リアルタイムで、好きな歌手や俳優を賞賛して、テレビを楽しむ
6 若い世代における選択的共有から、多世代をつなぐ「ソーシャル」なメディアへ
終 章 「ポスト・テレビ時代」のテレビ
1 「テレビ離れ」とインターネット
2 メディアの並行利用がもたらすテレビの変化
3 テレビの変化と「想像上の共同体」
おわりに
資料 テレビ番組および社会的出来事の年表 (5)
索引 (1)
装幀=臼井新太郎
カバー写真 スズキアサコ