震災メメントモリ

第二の津波に抗して

震災メメントモリ
著者 金菱 清
ジャンル 環境・震災・都市・地域社会
出版年月日 2014/06/20
ISBN 9784788513891
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり

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メメントモリ=死を忘れるなかれ! 被災者を襲う第二の津波とは? 彷徨える魂を救い出し,遺族の将来を再建するには? 海と人の歴史を断ち切り,故郷を捨てさせる復興政策を厳しく正す。『3. 11慟哭の記録』を世に送り出した著者渾身の復興論。
震災メメントモリ――目次
写真集 3・11以後を生きる震災誌
はじめに
第1章 彷徨える魂のゆくえをめぐって
1 不条理な肉親の死――仙台市と女川町を襲った津波
2 災害死の社会・文化的位置づけ
3 ?過剰な?コミュニティの誕生――名取市閖上の仮設自治会
4 ifの未死と彷徨える魂のゆくえ
5 ?過剰な?コミュニティの意味

第2章 「生きなおす」ための祭礼
――拠って立つ居場所を具現化する祭礼の意義
1 巨大地震でも落ちなかった受験の神様と?担がれないお神輿?
――石巻市北上町追波・釣石神社
2 人びとの心まで流されなかった獅子振り――女川町竹浦
3 浄土を再現する舞――宮古市浄土ヶ浜「鎮魂の祈り」プロジェクト
4 「生きなおす」ための統合機能としての祭礼

第3章 内なるショック・ドクトリン――第二の津波に抗する生活戦略
1 ショック・ドクトリンとは何か
2 再生するコミュニティ――石巻市桃浦・気仙沼市唐桑町・南三陸町戸倉・宮古市重茂
3 創造的破壊としての構造改革
4 在地リスクを回避するコミュニティ
5 非日常を飼い慣らす

第4章 千年災禍のコントロール――原発と津波をめぐる漁山村の論理
1 なぜ人は災害リスクのある故郷にとどまるのか
2 「計画的避難区域」に住み続ける論理――福島県飯舘村
3 「水産業復興特区」に対抗する漁村の論理――石巻市北上町十三浜
4 災害リスクをコントロールする
5 災禍を吸収するコミュニティの潜在力

第5章 「海との交渉権」を断ち切る防潮堤
――千年災禍と日常を両属させるウミの思想
1 海と?仲良く?する
2 巨大な防潮堤建設の思想
3 防潮堤のない港町――気仙沼市魚町
4 海と陸がつながっている第二の故郷
5 「海との交渉権」を断ち切る危機

第6章 震災メメントモリ
――痛みを温存する「記録筆記法」と死者をむすぶ回路
1 『3・11慟哭の記録』と予想外の反響
2 御遺族に送った依頼メール
3 「記録筆記法」の効果
4 死者が生き続ける「痛み温存」の意味
5 震災メメントモリ――死者をむすぶ回路

震災覚え書き
灯りの見えない未来――ねじれていった心

おわりに――震災メメントモリを伴った復興論
あとがき
参考文献
初出一覧
装幀 大橋一毅(DK)/地図制作 谷崎文子*断りのない写真は著者撮影・提供による

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