小説を愉しむ脳
神経文学という新たな領域

文字を認識し,文章を読み,小説を愉しむという人間にとって新しい機能を,脳はどうやって獲得したのか? 小説や詩歌を味わうことの愉しみは,どのような脳の仕組みによるのか? ことばというシンボリックな記号でつくられた,秘密の花園への招待。
小説を愉しむ脳――目次
「社会脳シリーズ」刊行にあたって
社会脳シリーズ7『小説を愉しむ脳─神経文学という新たな領域」への序
1 読みの神経機構 苧阪直行
はじめに
目の動きは心の窓─目の運動を支える眼筋
知を歩く─テキスト上の眼球移動
読書と眼球運動
英語と日本語の読みの違い
眼球運動で測る意識の窓─言語比較
ディスレクシア─読みの障害
おわりに
2 読み書き能力の脳内機構─文化差の影響 中村仁洋
文字の発明と識字能力の普及
読み書きの脳内機構についての古典的モデル
読み書き能力の普遍性と文化的特異性
文字のニューロン、顔のニューロン
脳内機構の恒常性─文化間比較による検証
目で読む、手で読む
おわりに
3 読書と脳 猪野正志
はじめに
日本語の特異性
欧米語の読みとVWFAの提唱
VWFAを含む左側頭葉下部病変により純粋失読を呈した症例
症例に対するfMRI
VWFA障害に対する右相同部の代償
仮名と漢字の単語の読みにおける脳活動
漢字は仮名より右半球の関与がやや大きい
文を読むときの脳活動
文章(テキスト)を読むときの脳活動
おわりに
4 バイリンガルの脳内神経基盤 福山秀直
はじめに
バイリンガルの脳機能研究の現状
英語-ドイツ語、英語-日本語のバイリンガルの比較研究
5 文章が創発する社会的情動の脳内表現 高橋英彦
はじめに
情動のfMRI研究の潮流
社会的情動と文脈の理解
罪責感や羞恥心に関する脳活動
誇り(プライド)に関する脳活動
おわりに
6 読書における文の理解とワーキングメモリ 苧阪満里子
文章を読みながら記憶すること
読みの理解にかかわるワーキングメモリを測る
RSTの侵入エラーと注意制御
フォーカスと言語理解
言語理解の脳内機構
グループ間の差
注意のフォーカスの脳内機構の探索
情動とワーキングメモリ
情動RST実施中の脳活動
おわりに
7 オノマトペ表現を愉しむ脳 苧阪直行
はじめに
オノマトペの役割と起源
感覚とオノマトペ
オノマトペの感覚照応
クオリアのことば
オノマトペの歴史
擬音語と擬態語
小説とオノマトペ
詩歌とオノマトペ
痛みのオノマトペと社会脳
オノマトペの脳内表現─fMRIによる実験
おわりに
引用文献
事項索引
人名索引
「社会脳シリーズ」刊行にあたって
社会脳シリーズ7『小説を愉しむ脳─神経文学という新たな領域」への序
1 読みの神経機構 苧阪直行
はじめに
目の動きは心の窓─目の運動を支える眼筋
知を歩く─テキスト上の眼球移動
読書と眼球運動
英語と日本語の読みの違い
眼球運動で測る意識の窓─言語比較
ディスレクシア─読みの障害
おわりに
2 読み書き能力の脳内機構─文化差の影響 中村仁洋
文字の発明と識字能力の普及
読み書きの脳内機構についての古典的モデル
読み書き能力の普遍性と文化的特異性
文字のニューロン、顔のニューロン
脳内機構の恒常性─文化間比較による検証
目で読む、手で読む
おわりに
3 読書と脳 猪野正志
はじめに
日本語の特異性
欧米語の読みとVWFAの提唱
VWFAを含む左側頭葉下部病変により純粋失読を呈した症例
症例に対するfMRI
VWFA障害に対する右相同部の代償
仮名と漢字の単語の読みにおける脳活動
漢字は仮名より右半球の関与がやや大きい
文を読むときの脳活動
文章(テキスト)を読むときの脳活動
おわりに
4 バイリンガルの脳内神経基盤 福山秀直
はじめに
バイリンガルの脳機能研究の現状
英語-ドイツ語、英語-日本語のバイリンガルの比較研究
5 文章が創発する社会的情動の脳内表現 高橋英彦
はじめに
情動のfMRI研究の潮流
社会的情動と文脈の理解
罪責感や羞恥心に関する脳活動
誇り(プライド)に関する脳活動
おわりに
6 読書における文の理解とワーキングメモリ 苧阪満里子
文章を読みながら記憶すること
読みの理解にかかわるワーキングメモリを測る
RSTの侵入エラーと注意制御
フォーカスと言語理解
言語理解の脳内機構
グループ間の差
注意のフォーカスの脳内機構の探索
情動とワーキングメモリ
情動RST実施中の脳活動
おわりに
7 オノマトペ表現を愉しむ脳 苧阪直行
はじめに
オノマトペの役割と起源
感覚とオノマトペ
オノマトペの感覚照応
クオリアのことば
オノマトペの歴史
擬音語と擬態語
小説とオノマトペ
詩歌とオノマトペ
痛みのオノマトペと社会脳
オノマトペの脳内表現─fMRIによる実験
おわりに
引用文献
事項索引
人名索引