現代存在論講義 ?
物質的対象・種・虚構
目前の机のような「中間サイズの物質的対象」,生物・物質・人工物の「種」,現実世界と事物のあり方が異なる「可能世界」,小説のキャラクターといった「虚構的対象」についての四講義を所収。論理学を武器とする現代存在論の本格入門書,各論編。
現代存在論講義 ?――目次
序 文
I巻のおさらい
II巻の内容について
第一講義 中間サイズの物質的対象
1 物質的構成の問題
1.1 二つの相反する直観
1.2 粘土の塊と像
1.3 ニヒリズムあるいは消去主義について
1.4 像と粘土の塊との非同一性を擁護する
1.5 構成関係の定義
2 通時的同一性の問題─変化と同一性
2.1 同一性とライプニッツの法則
2.2 四次元主義
Box 1 四次元主義と物質的構成の問題
2.3 三次元主義
2.4 通時的同一性の条件あるいは存続条件について
まとめ
第二講義 種に関する実在論
1 種に関する実在論
1.1 種についての直観
1.2 普遍者としての種
Box 2 種の個体説について
1.3 性質と種(その一)─偶然的述定と本質的述定
1.4 性質と種(その二)─述語の共有
1.5 性質と種(その三)─タイプ的対象としての種
Box 3 種の例化を表現する“is”は冗長ではない
2 種と同一性
2.1 数え上げ可能性
2.2 種と同一性基準
3 種と法則的一般化
3.1 法則的言明
3.2 種と規範性
Box 4 HPC説と「自然種の一般理論」
4 付録─種的論理について
まとめ
第三講義 可能世界と虚構主義
1 様相概念と可能世界
1.1 様相概念─可能性と必然性
1.2 可能世界─様相文が真であるとはいかなることか
1.3 付録─可能世界意味論の基本的アイディア
2 様相の形而上学
2.1 可能世界への量化と現実主義的実在論
2.2 ルイス型実在論
3 虚構主義
3.1 反実在論としての様相虚構主義
3.2 フィクションにおける「真理」とのアナロジー
3.3 背景とメタ理論的考察
3.4 虚構主義への反論1
3.5 虚構主義への反論2
まとめ
第四講義 虚構的対象
1 基本的構図
1.1 実在論か非実在論か
1.2 虚構と真理
1.3 記述の理論
2 現代の実在論的理論
2.1 マイノング主義(その1)─〈ある〉と〈存在する〉との区分
2.2 マイノング主義(その2)─述定の区分および不完全性
Box 5 非コミットメント型マイノング主義
2.3 理論的対象説
Box 6 虚構的対象についての虚構主義
2.4 人工物説
まとめ
結語にかえて──イージー・アプローチと実践的制約
読書案内
あとがき
索引
装幀─荒川伸生
序 文
I巻のおさらい
II巻の内容について
第一講義 中間サイズの物質的対象
1 物質的構成の問題
1.1 二つの相反する直観
1.2 粘土の塊と像
1.3 ニヒリズムあるいは消去主義について
1.4 像と粘土の塊との非同一性を擁護する
1.5 構成関係の定義
2 通時的同一性の問題─変化と同一性
2.1 同一性とライプニッツの法則
2.2 四次元主義
Box 1 四次元主義と物質的構成の問題
2.3 三次元主義
2.4 通時的同一性の条件あるいは存続条件について
まとめ
第二講義 種に関する実在論
1 種に関する実在論
1.1 種についての直観
1.2 普遍者としての種
Box 2 種の個体説について
1.3 性質と種(その一)─偶然的述定と本質的述定
1.4 性質と種(その二)─述語の共有
1.5 性質と種(その三)─タイプ的対象としての種
Box 3 種の例化を表現する“is”は冗長ではない
2 種と同一性
2.1 数え上げ可能性
2.2 種と同一性基準
3 種と法則的一般化
3.1 法則的言明
3.2 種と規範性
Box 4 HPC説と「自然種の一般理論」
4 付録─種的論理について
まとめ
第三講義 可能世界と虚構主義
1 様相概念と可能世界
1.1 様相概念─可能性と必然性
1.2 可能世界─様相文が真であるとはいかなることか
1.3 付録─可能世界意味論の基本的アイディア
2 様相の形而上学
2.1 可能世界への量化と現実主義的実在論
2.2 ルイス型実在論
3 虚構主義
3.1 反実在論としての様相虚構主義
3.2 フィクションにおける「真理」とのアナロジー
3.3 背景とメタ理論的考察
3.4 虚構主義への反論1
3.5 虚構主義への反論2
まとめ
第四講義 虚構的対象
1 基本的構図
1.1 実在論か非実在論か
1.2 虚構と真理
1.3 記述の理論
2 現代の実在論的理論
2.1 マイノング主義(その1)─〈ある〉と〈存在する〉との区分
2.2 マイノング主義(その2)─述定の区分および不完全性
Box 5 非コミットメント型マイノング主義
2.3 理論的対象説
Box 6 虚構的対象についての虚構主義
2.4 人工物説
まとめ
結語にかえて──イージー・アプローチと実践的制約
読書案内
あとがき
索引
装幀─荒川伸生